タンパク質X線溶液散乱講習会

開催概要

タンパク質などの生体高分子溶液を測定するX線溶液散乱(Small-Angle X-ray Scattering=SAXS)法は、近年BioSAXSと呼ばれるなど、結晶化が難しい状態の分子や複合体の溶液中における概形情報を得る手法として活発に利用されています。また、SAXSのAb-initioモデリングによって得られた分子概形と結晶構造を組み合わせた解析、SAXS散乱曲線と分子動力学計算を組み合わせた解析等、SAXSと他の手法・データを組み合わせた相関構造解析を行うことで、より詳細に溶液中の構造状態を議論することが可能になっています。
本講習会では、1日目に講義を行います。BioSAXSの専門家の先生方に基礎理論を解説頂くだけではなく、実際にSAXSを組み合わせた相関解析を行われた先生方に研究例をご講演頂きます。また、PF、SPring-8での放射光SAXSビームラインでの実際の実験に関しても紹介します。2日目には実際のデータを使用した解析実習、ビームライン見学、さらには希望者にお持ち頂いた実際の試料のトライアル測定も実施致します。これらの内容を通して、BioSAXSに関して知識を深めて頂き、今後の研究活動に活用頂けることを目指します。

主催

高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所
創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム/構造解析ユニット(構造解析領域/ネットワーク型)

日時

2017年12月12日(火)~13日(水)

会場

高エネルギー加速器研究機構  〒305-0801 茨城県つくば市大穂1-1

交通アクセスはこちらをご覧ください。
会場のご案内(施設案内Map)

(1日目)
講義:4号館1階セミナーホール
懇親会:研究本館1階ラウンジ
(2日目)
解析実習:4号館1階セミナーホール
ビーライン見学:PF BL-10C
テスト測定:BL-10C

【所内食堂】
それぞれの場所や内容は、上記の「施設案内Map」のページで確認できます。
・食堂
・レストラン
・喫茶室(風来夢)
(※朝食は、風来夢のみ利用可能です。)

定員

12日講義:50名程度
13日解析実習~BL見学:23名程度  (定員に達したため、締切ました
13日テスト測定:5グループ15名程度 (グループ数が上限に達したため、締切ました
※申し込み多数の場合は、すべて先着順となりますのでご了承ください。

参加資格

12日講義:興味があればどなたでも
13日解析実習:12日の講義受講者であること
13日テスト測定:13日解析実習参加者で、所属機関において放射線業務従事者登録が済んでおり、12月12日までにKEKの放射線従事者登録手続きが完了できる方
※解析実習にはノートパソコン(Windows必須。Mac不可。)が必要です(Mac上の仮想環境でも可)。
※2日目のテスト測定は、学生のみ参加は不可。

参加費

講習会:無料
懇親会(希望者):2000円程度
宿泊(希望者):一泊1500円でドミトリーが利用可能(シングル 共同バス・トイレ)
※ドミトリーの利用は数に限りがありますので、先着順となります。
ドミトリーのお申込みは締め切りました

講師 (敬称略)

・上久保裕生(奈良先端科学技術大学院大学)
・小島正樹(東京薬科大学)
・佐藤衛(横浜市立大学)
・杉山正明(京都大学)
・橋口隆生(九州大学)
・引間孝明(理化学研究所)
・姚閔(北海道大学)
・清水伸隆(高エネルギー加速器研究機構)
・米澤健人(高エネルギー加速器研究機構)

プログラム

12月12日(火) 講義 (敬称略)

10:00 ~ 10:10 はじめに(開催主旨説明) 千田 俊哉
10:10 ~ 10:55 Introduction to Bio-SAXS 佐藤 衛
10:55 ~ 11:40 SAXS 基礎理論 小島 正樹
11:40 ~ 13:00 昼食
13:00 ~ 13:45 中性子小角散乱(Small-Angle Neutron Scattering)
-Why Neutron?-
杉山 正明
13:45 ~ 14:30 投稿規定(2017改訂版)に関して 上久保 裕生
14:30 ~ 15:15 実際の実験・解析、及びPFのSAXSビームライン 清水 伸隆
15:15 ~ 15:30 Coffee break
15:30 ~ 16:00 SPring-8 BL45XUにおけるSAXS測定 引間 孝明
16:00 ~ 16:30 SAXSデータ解析方法とソフトウェア紹介 米澤 健人
16:30 ~ 17:00 連続滴定溶液散乱による多成分系解析の標準化 上久保 裕生
17:00 ~ 17:30 SAXS解析によるtranssulfursomeのダイナミクス研究の事例 姚 閔
17:30 ~ 18:00 構造生物学的手法を活用したRNAウイルスの細胞侵入機構
および抗体による中和機構の研究
橋口 隆生
18:00 ~ 18:30 総合質問
18:45 ~ 懇親会

12月13日(水) 解析実習・BL見学・テスト測定

9:00 ~ 14:15 デモデータを用いた解析実習
プログラムSAngler→ATSASを用いた解析
・2次元イメージの1次元化
・バックグラウンドの差引き
・ギニエ領域の解析
・データの見方(アグリ、粒子間干渉効果など)
・濃度ゼロ外挿曲線、P(r)関数
・Ab-initioモデリング
14:15 ~ 14:30 総合質問
15:00 ~ 15:40 BL見学(BL10C)
15:45 ~ -テスト測定に参加される方以外は、ここで解散となります。-
17:00 ~ テスト測定

お申込み

お申込み方法 : 参加申し込みフォームからお申込みください。

 

締め切り

11月10日(金)宿泊を伴う参加申し込み
11月24日(金)宿泊を伴わない参加申し込み
※申し込み締め切りに関わらず、定員に達した場合は締め切らせていただきます。

お問い合わせ

世話人:

清水伸隆
電話:029-864-5595
e-mail:nobutaka.shimizu@kek.jp

事務局:

小針美由紀
電話:029-864-5595
e-mail:kobari@post.kek.jp