第1回タンパク質X線溶液散乱講習会(アドバンスコース)

開催概要

近年タンパク質X線溶液散乱(BioSAXS)では、多分散状態の溶液試料をゲル濾過(Size-Exclusion Chromatography、SEC)にて単離しながら計測するSEC-SAXS法が標準化され、PFにおいても多くのユーザーに活用されています。しかしながらSEC-SAXSでは、これまでのSAXS計測とは異なり数百枚の連続データを計測することから、解析をどのように進めたら良いのか迷うこともしばしばあります。特に、ベースラインのドリフトや溶出ピークが重なっている場合にどの様に処理するのかなど、課題が多くあります。
PFでは、これまでのSEC-SAXS解析の経験に基づいて、SAXS基礎理論と情報科学的アルゴリズムを組み合わせて、SEC-SAXSの自動解析ソフトウェアSerial Analyzerを開発し、公開しています。本講習会では、同ソフトウェアの使用方法に関して紹介すると共に、上記のようなデータに表れる問題点などに関しても議論したいと思います。なお、本講習会はBioSAXSの測定解析に関してある程度経験があり、特にSEC-SAXSにて測定解析を進めている方を対象としています。

主催

高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所
創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム(BINDS)
(創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム(BINDS) – 構造解析ユニット(構造解析領域))

日時

4月23日(火) 13時~17時

会場

高エネルギー加速器研究機構 研究本館1階会議室
〒305-0801 茨城県つくば市大穂1-1
→交通アクセスはこちらをご覧ください。
施設案内MAP M01の建物

定員

20名程度
※基本的に先着順となります。

参加資格

BioSAXSに関する基礎的な測定解析に関して理解している方。
SEC-SAXS実験を行なっている方。
学生だけの参加も可。

参加費

講習会:無料

※ドミトリーをご利用になりたい方は、別途事務局までご連絡ください。

プログラム

以下の様なプログラムを予定しています。

13時00分~14時00分    Serial Analyzerに関する紹介。使用方法の説明。
14時00分~15時00分    デモデータを使った実習。
15時00分~15時15分    休憩
15時15分~17時00分頃   参加者ご自身のデータを処理頂きながら、質問にお答えします。

必須事項

  • 実習では、Windows 7 or 8.1 or 10の64bit OSを搭載したノートパソコンが必要ですので、持参して下さいこちらから貸し出しは致しません。MacOSの場合は、上記Windowsの仮想環境が必要です。
  • マウスがある方が操作しやすいので、マウスを持参して下さい。
  • 実習では、ソフトウェアSerial Analyzerを利用します。Serial Analyzer64 bitのWindows OS専用ソフトウェアです
  • ソフトウェアのサイトからダウンロードし、事前に解凍して起動することを確認して下さい。
  • ソフトウェアATSASと連動した動作も行ないます。Windows 64 bit用のATSAS最新バージョンも事前にインストールしておいて下さい。※MacOSの場合は、Mac版では無くWindowsの仮想環境にWindows 64bit版のATSASをインストールして下さい。
  • 事前にPFで測定した御自身のSEC-SAXSデータをお持ち下さい。バックグラウンドを引いたSAXS(X線散乱)データと同時計測した紫外可視吸収スペクトルデータをデータセット毎に合せてお持ち下さい(紫外可視吸収スペクトルデータは必須ではありません)。複数のデータセットでも、実習時間次第で処理を試して頂けるはずです。

申し込み方法

参加申し込みフォームから参加者御自身がお申し込み下さい。

締切りました。

※お申込み受付を開始しました。締切りは4月19日(金)12時としますが、定員に達した場合は、期限前でも締め切ります。

お問い合わせ

世話人:

清水伸隆
電話:029-864-5595
e-mail:nobutaka.shimizu [at]kek.jp

米澤健人
電話:029-864-5299
e-mail:ykento [at]post.kek.jp

事務局:

小針美由紀
電話:029-864-5595
e-mail:kobari[at]post.kek.jp