GTP GEEKSセミナー

“概日時計を制御する低分子化合物の開発とがん治療に向けた応用”

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Date and Time

2026年2月18日(水) 8:30 AMスタート

Location

オンライン


Speaker

廣田 毅(ひろた つよし)

名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所


Abstract

睡眠・覚醒や代謝など様々な生理現象に見られる一日周期のリズムは、体内に存在する概日時計に制御されている。概日時計が一日という周期で安定した時を生み出す機構に迫るため、私たちは化合物を用いて生物機構を解析するケミカルバイオロジーを応用してきた。ヒト培養細胞を用いた表現型スクリーニングを構築し、多様な構造を持つ70万種類の低分子化合物から概日時計の周期を強力に変化させる時計調節化合物を複数発見した。

これら新規化合物のターゲットとして時計タンパク質のCRY、および時計キナーゼのCKIとCK2を同定し、作用機序を解明して概日時計の重要な制御機構を明らかにした。これらのユニークな化合物が標的タンパク質にどのように作用するのかを原子レベルから解明するため、構造生物学を取り入れた研究も進めている。シフトワークなどによる概日時計のかく乱は睡眠障害や代謝疾患、がんなどにつながるため、概日時計は有力な創薬ターゲットとしても期待される。本発表では、私たちが見出した時計調節化合物と、グリオブラストーマや急性骨髄性白血病の治療に向けた応用について議論したい。


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