2020年6月15日~7月1日に予定されているXAFSビームライン試行運転への参加申し込みフォームです。
今回のPF運転の目的は次の通りです。<PF公式発表はこちら>
- ユーザーが来所しないスタイルの実験手法(メールインサービス、リモート実験)の開発
- 放射光ビームラインとしてどのような新型コロナウイルス感染症対策(感染防止器具の使用や測定機器の消毒など)が必要かの検証
- 学位取得用のデータを取得する
上記をふまえて、新しい生活様式に対応したXAFSビームライン環境構築のためにBL-12Cを利用して次の2種類の試行運転を行います。
・ご協力いただける方は、内容をよく理解した上で申し込みを行ってください。
・試行運転で得られたデータは参加者の研究に利用することができますが、今回の試験運転では期待されるデータが得られない可能性もあります。
・事務処理の都合上、すでに有効課題をお持ちの方に応募を限らせていただきます。
・産業利用ユーザーに関しては担当者までご連絡ください。本募集について不明な点は申し込み前にXAFSスタッフまでご連絡ください。
なお、限られた運転期間で今後のビームライン運用形態をテストする必要があるため、希望者の中からビームラインの試験内容に合致する方を選ばせていただきます(特にオンサイト実験)。希望者全員が今回の試験に参加できる状況ではありませんのでご了承ください。
A)メールインサービスによる代行測定の実施
- ユーザーは来所せずに試料のみをPFに送付します。
(現時点では試料輸送費のサポートはありません) - 測定は自動試料交換ロボットによる半自動運転です。
- 基本的に1発測定のため、データの品質に関しては保証できません。なるべくきれいな試料を用意してください。
- 測定はBL-12Cで行います。
- 試料形状は自動試料交換ロボットのサンプルホルダにおさまるもののみ許可されます。(20x20mm)
- PF側では試料の成型は行いません。ペレット状態での送付を推奨します。
- 測定後の試料はユーザーに返送しますので、返送用の宅配便伝票
(着払い)を試料に同梱してください。
(PF側で試料の処分はできません)
Update:今回の試行運転に限り、試料の往復送料をPFで負担できることとなりました。 - 一部ユーザーにはテストとして、サンプルホルダーを事前送付してご自身で試料マウント処理を行っていただく場合があります。
- 測定は基本的にQuickScanによる透過法のみです。
- 蛍光測定もオプションとして受け付けますが、実験後にユーザー側の後処理でROIを切る方式のテストになりますので、通常のデータフォーマットでは出力されません。また、測定数は限定されます。
- 測定パラメータはユーザーが事前に設定可能です。
(指定無しの場合はPF標準パラメータでの測定) - 測定データの受け渡しはオンラインで行います。
- 試料やパラメータファイルの送付方法の詳細については実施決定後に連絡します。
B)PFビームラインにおけるオンサイト実験の実施
- ユーザーがPFに来所しての実験です。
- 感染症対策として機構およびPFの指定する制限の元での実験となります。
- 来所人数は必要最低限とし、ビームラインに同時に滞在する人数は2名までとしてください。
- 出張の可否など所属機関でのルールの範囲内での参加となります。
- 実験開始までにKEKでの放射線業務従事者登録が完了している必要があります。
- 利用可能なビームラインはBL-12Cのみです。
- スタッフの現場サポートはつきません。(オンラインサポートのみ)
- 消毒範囲の検討等を行うために、Webカメラなどでのモニタリングによりユーザーの行動範囲把握を行います。
- ビームラインの標準セットアップで実施できる実験に限定し、機構外から機器を持ち込んでの実験はできません。(PF所有のin situ機器なども使用できません。)
- クライオクーラー利用や蛍光測定など長時間測定における所内リモート実験のテストも含みます。(別室や宿舎から測定を行うなど)
- フェイスシールドや手袋を着用しての実験の実施、使用したビームラインの消毒作業などに協力していただき、今後の施設運営に向けた基礎データの取得に協力していただきます。
- 施設やビームラインの状況により実験を中断したり、中止とする可能性があります。
ビームラインとして募集を想定している実験
A)代行測定:透過法による測定(比較的多くの試料を受入れ可能)
B)オンサイト実験:蛍光法や低温測定などの長時間測定(数グループに限定)
申し込みはこちらから
締め切りましたご応募ありがとうございました。
上記内容を理解した上で、
A)メールインサービスによる代行測定に申し込む方はこちらから
B)PFビームラインにおけるオンサイト実験に申し込む方はこちらから
なお、いずれの場合も申込者全員が実験に参加できるとは限りませんのでご了承ください。
今回の参加された方には、今後の施設運営のためのアンケートやレポート提出をお願いすることになりますのでご協力をお願いいたします。
ビームタイムアサインなどの作業を要するため、
申し込みの締め切りを6月5日(金)17:00とさせていただきます。
短期間で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
応募していただいた方への試行運転の参加可否に関しては、6月9日までに電子メールで連絡いたします。
応募者の方全員に実施連絡のメールを発送しました。(6/5 18時頃)
もし受け取っていない方は仁谷までご連絡ください。