“医学はアート?〜サイエンスに基づく臨床の思考プロセスに触れる〜”
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Date and Time
2025年8月29日(金) 10:00
Location
オンサイト(構造生物棟会議室)
Speakers:
戒能 賢太
筑波大学 医学医療系 内分泌代謝・糖尿病内科

Abstract
構造生物学を含むあらゆる生物学研究の中でも、特に哺乳類を対象とした研究は、臨床応用を目的とすることが多いかと思います。研究成果に基づく診断ツールとしての検査法の開発や、新たな治療法の創出は比較的イメージしやすく、実際に日々新しい検査法や治療法が臨床の場で応用されており、医学は常に進歩を遂げていると言えます。しかし「検査」や「治療」といった選択肢は、患者さんが病院を訪れてから何らかの転帰に至るまでの過程全体の中ではあくまで一部分に過ぎず、実際、臨床医の思考の多くは適切な検査や治療を選択するまでのプロセスに費やされています。医学教育の礎を築いたウィリアム・オスラーは、そのプロセスを指して「医学とは、科学に基づく技術(アート)である」と表現しましたが、今回のセミナーでは、医学が対象とする領域の中でもそうした「アート的」側面に焦点を当て、その一端に触れていただければと思います。